小学生の時も中学生の時も、高校でも
『あんなに格好いい幼馴染みがいて羨ましい』
『滝川家と幼馴染みなんていいな』
なんて事をたくさん言われた。
だけど私は格好いいとか、滝川のブランドとか関係なく、“絢人”という存在が自慢で。
もちろん物としてじゃなく、私が言うのもおこがましいけど優しくて温かい人間である絢人が誇りなんだ。
「絢人は自慢の幼馴染みだよ」
そう言うと絢人は嬉しそうに笑った。
「そんな事思ってたんだ」
「当たり前だよ。遥くんも絢人も私にとって大切だし大好きだもん」
ふふ、と笑うと絢人はポスッと音を立てて私の肩に頭を乗せた。
「絢人…?」
すぐそばにある絢人の顔を覗くと絢人は愛しそうに、だけど哀しそうに笑った。



