インナモラート 【完】



「人の事よく見てるし、困ってる人がいたら絶対手を差し伸べてくれるし、それにあの時だって次の日に家に来てくれたでしょ?」



私はもう一度あの時の事を思い出す。





『依良!昨日はごめんね。これあげるから許して?』



次の日絢人は私に苺の飾りがついたヘアアクセサリーのゴムを持って私の家に来てくれたんだ。





「あの時のゴム、今も大切に持ってるよ」


「まじ…?」


驚いた様に目を見開いた絢人に深く頷いた。




「嬉しかったからね。だから私絢人の優しい所いっぱい知ってるよ」