「すごーい…!」
車から降りて目的のお店を目にすると、
チョコレートをイメージしてるのか外観はチョコレート色で纏められていて、店名の難しいイタリア語らしき文字は金色で書かれている。
そしてプレオープンに着たお客さんがお店の入り口にたくさんいて、そのお客さん達はお店の中へと入っていく。
「俺達も入ろうか」
私が頷くと遥くんはさりげなくエスコートしてくれた。
外観もそうだったけど店内も広く高級感漂っていて少し緊張した。
それに何だか色んな人に見られてる様な気がする…。
それは遥くんのせいだろう。
だってこんな格好いい人いないもん。
老若男女問わず、皆の視線を集めちゃうんだ。
ほら、今だって女の人が遥くんを見て顔を赤らめてる。
色んな人の視線が刺さって、遥くんを見ている女の人に胸がチクッとして遥くんのジャケットを握れば
「そんな緊張しなくても大丈夫だよ」
と遥くんが優しく笑うから私の緊張も少しは解けた。



