「だから無駄な事は考えなくていい。依良は依良のままで居てよ」
甘える様に、縋るように私を見つめる絢人に私の気持ちも軽くなった。
モヤモヤが無くなっていく様な気がする。
「うん…、ありがとう絢人。元気出た」
「ああ」
絢人に話してよかったな…。
心からそう思った。
「今日誘ってくれたのも私が元気なかったから?」
ふと気になった事を聞いてみた。
元気がないことに気づいてくれたみたいだからクレープ食べようって言ったのも、この夕日や川の見える公園に連れてきてくれたのも私の為だったのかなと思ったんだ。
「まあ依良は何か食べさせとけば元気になるから」
「え?」
悪戯っ子の様に笑う絢人の聞き捨てならない言葉にもう一度聞き返すと
「なんでもない」
とはぐらかされた。



