インナモラート 【完】



「絢人は…こ、恋した事、ある…?」


絢人とこんな真剣に恋の話なんてしたことないから少し恥ずかしいけど、聞いてみた。



すると絢人は一瞬驚いたけどすぐに笑って


「あるよ」

と教えてくれた。



考えてみれば絢人はモテるし、彼女がいた事もあった。




「そうだよね、」

「それがどうかした?」

「……あのね、」



絢人は私が遥くんを好きって知ってると思うけどまだ確証はないから詳しい事は伏せて話した。





「恋ってさ、苦しいなって思って…」

「苦しい?」

「うん…。フワフワしてドキドキしてすごく幸せな時もあるのに、すごく苦しい時もある…」





夢なんじゃないかってくらい幸せな時もあるのに、
胸が張り裂けそうな思いをする時もあるんだ。



そんな時は決まって胸がチクチクチクチクして、ギシギシギシギシ音を立てて、我慢しないと涙が出そうになるんだ。