「もうすぐ日が沈むね」
クレープを食べ終えて前を見るとビルの間に沈んでいく夕日が見えた。
その光に照らされて川もまるで宝石みたいにキラキラしている。
沈んでいく太陽が大きなダイヤモンドなら
川に反射する光は小さなダイヤモンドの集まりだ。
「綺麗だね」
「宝石みたい」と笑えば絢人は「少しは元気出たな」と言った。
「どういう意味?」
首を傾げれば
「朝から元気なかったから」
と返ってきた。
「別に、そんな事ないよ?」
元気がないことに気づいてくれたのは嬉しいけど心配はかけたくなくて笑えば
「いっ…!」
バチッとおでこを小突かれた。



