インナモラート 【完】



「一口ちょうだい」

横でパクパクと自分のクレープを頬張っていた絢人があーんと口を開けて私を見ている。


「ダメ!」

そんな絢人からクレープを守る様に遠ざければ「残念」と肩をすくめる絢人。


ちょっと悪いなと思ったけどあげる訳にはいかない。



“ごめんね”と心の中で謝っておいた。