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俺の初恋の子は紛れもなく、依良だ。




あの日、初めて会った日。


リボンのついたピンクのワンピースを身に纏い俺の前に現れた少女はまるで絵本とかによく出てくるお姫様の様だった。



恥ずかしそうに不安そうにしていたのに兄貴の言葉に少しだけリラックスした依良に声を掛けると依良は勢いよく頭を下げて自己紹介をしたんだったっけ。




可愛いと、守りたいと、その瞬間に思った。

好きだと、子どもながらに思った。


穢れを知らない大きな瞳で俺を捉えた依良に───────




恋をした。