ママの言ってる事はわかる。
一度決めたのに、それを躊躇う。しかもそれが怖いからって理由で。
そんなの後悔するに決まってる。
わかってる……。
だけど、どうしても怖いんだ。自信がないんだ。
遥くんに想いを伝えたらどうなるかなって、怖い。
振られる事も、幼馴染みですらいられなくなる事も、
遥くんがどう思うかも、わかってるから怖い。
「…………っ、」
「依良、想いを伝えるのってドキドキしちゃうよね」
「えっ?」
ママがいきなり明るい声でそんな事を言うから思わず私は俯いていた顔を上げた。
「ドキドキして不安で不安で、色々考えちゃって怖くなるよね」
「……」
「私もそうだった。言ったでしょ?ママも怖かったって」
「……!」
「パパも言ってた。ママに告白する時怖かったって。振られたらとか考えていたって……」
「…………っ」
「でもね、怖かったけど勇気を出したから今があるの。二人の未来が出来て、依良がいるの」
「……うん」
「私もパパも、あの時勇気を出して良かったって思ってる。後悔しないように想いを伝えられて良かったって思ってる」
そう言ったママの顔は優しさに満ち溢れていて、穏やかな表情でパパと映った写真を見ていた。



