「依良。自分の気持ちに素直になりなさい」
私の事を真っ直ぐに見つめながらそう言ったママの瞳は真剣だった。
その真剣な声に瞳に、私はママから目を逸らせない。
「依良は今恋をしてるでしょ?」
「………っ、!」
「どんな恋をしているかまではわからないし聞くつもりはないけど、自分の娘なんだから好きな人がいることくらい見てたらわかるわよ」
さっきより表情を柔らかくしたママは驚く私に笑いながらそう言った。
好きな人がいるって知られてたんだ…。恥ずかしい…。
でも、今ママが大切な事を教えてくれるような気がしたから恥ずかしがる事よりもママの話を聞きたいと、もう一度ママの目を見た。



