「ならいーや」 兄貴の瞳に嘘はない。それを確認してから話は終わりだと微笑む。 「疲れてるのに引き止めてごめん。おやすみ」 「おやすみ」 そう言った俺に兄貴も微笑み、横を通り過ぎて行った。 誰もいなくなった廊下。 もう夜食を食べる気分ではない。 色々な想いを抱えて自室へと戻った。 ――――― ―――――――――― 絢人 SIDE