「柏木くん」
「花咲…」
放課後帰ろうとしていた柏木くんを引き止めた。
今日、私が出した答えを伝えたかったから。
答えが出た以上、長引かせるのは良くない。
「話があるの。帰りどっかで話せないかな」
「話…」
一瞬悲しそうな表情を浮かべた後、
「わかった。駅前の喫茶店でいいかな」
「うん」
そう提案した柏木くんに頷いて喫茶店に行くことになった。
「花咲なに頼む?」
「えっと…ミルクティーを…」
「わかった。すいません、」
程なくして喫茶店に来た私と柏木くんはそれぞれミルクティーとコーヒーを注文した。
注文した品が運ばれてくるまで私と柏木くんの間に会話はない。
チラッと柏木くんを見ると柏木くんは喫茶店の窓ガラスから外をボーっと見ていて柏木くんの考えていることは表情からは読み取れなかった。
注文したミルクティーとコーヒーが運ばれてくるまでの間が私にはすごく長く感じた。
これから柏木くんを傷つけてしまうかもしれない。
そう思うと心が痛むけれど、避けては通れない道。
「お待たせしました。ミルクティーとコーヒーになります。ごゆっくりどうぞ」
やっと注文した品が運ばれてきた。
「いただきます」
柏木くんがコーヒーを飲むのを待ってから本題に入った。



