「遥くんっ?」
手を引かれた先は私の家の前。
掴まれていた手は離されているのに遥くんに触れられていたからかそこだけが熱くなっていた。
触れられる事なんて慣れていたのに…前以上にドキドキしてそんな自分が嫌になる。
「………なんなの…?」
遥くんの行動の意味がわからない。
わかるのは遥くんの顔が苦しそうだって事。
「依良、」
「………っ」
遥くんから出される声は怒っているのかと思うほど切ない。
私よりも全然背の高い遥くんの瞳を見つめる。
何か話があるんだろうか。
何を言われても取り乱さない様にぎゅっと手を握った。
「依良…好きな人いたの?」
予想通りか予想外か。
やっぱり遥くんは残酷だ。



