インナモラート 【完】



「どう?痛くない?」


「ちょうど良いよ」


遥くんの肩に手を置き、少し力を入れて肩を揉んだ。




たまに手に掠れる遥くんの髪の毛にドキドキする。

私の自己満足なのかもしれないけど遥くんに何か出来る事が嬉しいと感じる。




「遥くん大学楽しい?」


肩を揉みながら前を向いたままの遥くんにそう聞いた。


「楽しいよ、色々な事も学べるしね」


そう言った遥くんの声はとても穏やかで…
忙しくも毎日が充実してるんだとわかった。




「依良は将来進学するの?」

そう言いながら少し首を回して私の方を見た遥くん。

そんな遥くんに「前向いてて」と言い、遥くんに再び前を向いてもらった後、答えた。



「まだはっきりとは決めてないけど、大学には行こうと思ってるよ」


まだ高校二年だけどそろそろぼんやりとでも将来の事を真剣に考えなくちゃいけない時期にきてる。