インナモラート 【完】



遥くんとさよならをしてからもうすぐで一ヶ月が経とうとしていた。



毎日毎日、遥くんの事を考えていた一ヶ月。

それでも今は最初の頃より心は落ち着いていっている。


一人になったりふとした瞬間に遥くんの事を考えては苦しくなって、


元気かな?とか

皐月さんとは上手くいってるかな?とか

少しでも私の事を考えてくれてる時間はあるのかな?とか


考えたくない事から都合のいい事までたくさん考えた。



遥くんの事を考えれば考える程苦しくて辛くて、静かに一人で泣いてた。





でもそんな私の隣には毎日の様に絢人がいてくれて、それこそたまに喧嘩をしたり、核心を突いてくる絢人から顔を背けたくなる時もあったけど私を元気付けようとしてくれて、笑わせてくれた。


絢人がどんな時でも隣にいてくれたから泣かないでいられた日もたくさんあった。

考えれば考える程、絢人は私にとって必要不可欠な人なんだと思い知らされる。



そして栞も。

栞は遥くんとの事を知ってる訳ではないけど明るくて癒しの笑顔を見せてくれる栞がいるから少しずつ、気持ちも穏やかになった。




そして最近は柏木くんも私の心を穏やかにしてくれる一人だ。


話していても楽しいし、ここ最近で結構仲は深まったと勝手に思っている。



今でも遥くんが好き。
遥くんの事を考えると苦しくなる。泣きたくなる。

だけど周りの人達のおかげで、少しずつ、少しずつ、少しずつ。

グチャグチャだった心が落ち着きを取り戻してきている。




そんな一ヶ月だったと思う。