インナモラート 【完】



それから他愛もない話を遥くんとして、ふと気になった事を聞いてみた。


「遥くん今日は大学休みだったの?」

すると遥くんは飲んでいたコーヒーのカップをテーブルに置き、

「大学は午前中だけだったんだよ」

と教えてくれた。



「そうなの?」

「そう。午後は専ら仕事してたよ」

「そっか…。お疲れ様」

「ありがとう」




遥くんは色々な事を学びたいからと大学にも通っているのに将来会社を継ぐために家のお仕事も手伝っている。

いつも涼しい顔をして何でもこなしてしまう遥くんだけどそれがどれだけ大変な事か。


私には想像する事しか出来ないけど、少しでも何かしたいと、



「遥くん、肩揉んであげよっか!」



パッと思い付いた事を提案してみた。




「肩揉み?」

「うん、少しでも疲れが取れるかなって思って」

「ダメかな?」と首を傾げてみれば遥くんは少し考えた後、「お願いしようかな」と笑った。


それに私も笑顔で頷き、ソファーから立ち上がって遥くんの後ろに回った。