「おめでとう柏木くん!」
「ありがとう、って俺夢中になっちゃっててごめんね。退屈だったよね」
「ううん、見てるだけでも楽しかったよ」
上手くアームでぬいぐるみを掴んでいいところまで行ったのに失敗してしまった時は思わず声を出したりしてしまったし、見てるだけでも興奮した。
そう告げると柏木くんは安心したように笑った。
そんな笑顔も爽やかだった。
「ごめん、こんな時間まで連れ回して」
あの後少しゲームで遊んだ私達は外が暗くなり始めた事もあって帰ることになった。
「全然。すごく楽しかったし。それに送ってもらっちゃってこちらこそごめんね」
こんな時間といってもまだ18時。
大丈夫と断ったけど結局柏木くんに送ってもらっちゃっている。
「俺が送りたかっただけだから」
「ありがとう」
ふと、隣を歩く柏木くんを見上げた。



