「で?明後日は柏木と放課後デートする、と」
帰りの車の中で明後日柏木くんと帰ることを絢人に言うとなぜか不機嫌そうにそう言われた。
「デートじゃないよ」
「放課後どっか寄ったりすんでしょ?デートじゃん」
「違うよ」
「あっちはどうかわかんないけどね」
「え?」
「本当、鈍いやつは疲れる」
「鈍いやつって私?」
「依良以外に誰がいるのって…、いた。一人」
「え?誰?」
「依良には教えなーい」
馬鹿にした様に舌を出した絢人。
「なに怒ってるの?」
「別に怒ってない」
「嘘。怒ってる」
何でか知らないけど今の絢人は怒ってる。
怒ってるっていうか不貞腐れてる。
「私なにかした?」
「……強いて言うならヘラヘラした」
「ヘラヘラ…?」
「まあ柏木なら大丈夫だと思うけど気をつけてね」
「何を…?」
「全てに」
「………」
意味わかんない。
でも、
「返事」
「はい…」
絢人の目があんまりにも怖いから返事をしておいた。



