『依良』


あれ?


『依良』


遥くんの声がする。



これは夢?



『依良』


夢だ。だって目の前に遥くんがいるんだもん。




目の前の遥くんはいつもの優しく甘い笑みを浮かべている。


久しぶりの、遥くん。


相変わらずかっこいいなぁ…。



『依良』


そう言った遥くんは私の髪の毛をサラリと撫でた。

夢なのにリアルな感覚。





『遥くん…』


遥くん、寂しかった。会いたかった。依良って呼んでほしかった。




夢の中って事をいいことに私は思いっきり遥くんに抱きついた。



フワッと香る甘いいい香り。

いつも疑問に思ってたけどこれは香水なのかな?

遥くんにピッタリですごく好きな香り。