次に私の目が覚めたのは車の中。


絢人の膝に頭を乗せるかたちで車のシートに横になっていた。




「絢人……」


「起こしちゃった…?」


「熱い…」


さっきより身体が熱くなってる気がする。

頭も更にボーッとしてきた。




「依良の家に行く前に俺の家に帰って医者に診てもらう」


「医者…?」


「滝川の主治医。待機させてあるからすぐ診てもらえる」


そんな事までしてもらっちゃって悪いな…。でも、


「ありがとう…」


「もうすぐ着くから」


絢人の言葉通りその後すぐに滝川家に着き、滝川の主治医だという先生に診てもらった。