「依良、顔色悪いけど大丈夫?」


大きな目の上にある眉を下げてそう問いかけるのは栞。



「大丈夫だよ」

「でも……朝より随分具合悪そう…」


心配してくれている栞にもう一度「大丈夫」と言うけれど栞は納得いかないのか困った様に更に眉を下げた。




栞が心配するのも無理はないのかもしれない。


だって現に私は今物凄く具合が悪い。





朝から少し身体が怠かった。

でもその時は少し怠いなー。くらいで特に気にもしてなかったけど、段々と具合の悪さは増していって…お昼になる頃には身体は熱いし怠いし、頭はボーッとしてくるしで、今すごく体調が悪い。