作り笑いなんてしなくていい。
心配になる。
でも、心配ばっかかける依良すらも愛しいんだ。
兄貴を思う依良すらも。
不謹慎だけど、悲しそうな苦しそうな表情すらも可愛いと思ってしまうなんて。随分と俺はヤバイらしい。
「これあげる」
「……いちごみるく?」
「依良好きでしょ?あげる」
依良が少しは喜ぶかなと思って買ったいちごみるくのジュース。
「…ありがとう」
ふっと笑ったこの時の依良は心から笑ってくれてて、キュンとなる胸は子どもの頃から変わらない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…