車の窓からふと外の景色に目を向ければいつもと違う景色。
「絢人、そと……」
ビックリして絢人を見れば絢人はふっと微笑んで、前園さんの方を見た。
「依良が泣いてるから気をきかせたんでしょ」
「……………っ」
「申し訳ありません、一時間目の授業には遅れてしまうかもしれません」
私が泣いたからルートを変えて時間をかけてくれた前園さん。
「ごめんなさい、ありがとうございます前園さん」
「いえ」
お礼を言えば前園さんはミラー越しに微笑んでくれて、隣にいる絢人も微笑んでくれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…