外に出れば朝だというのにギラギラと輝く太陽。
眩しくて目を細めると、
「依良、おはよ」
家の前に黒い高級車が止まり開いた車の窓から絢人が顔を覗かせた。
「……っおはよう、絢人」
昨日の今日で気まずさと恥ずかしさが残ったけどいつものように、と意識してあいさつを返し車のドアを開けてくれた前園さんにお礼を言って車に乗り込んだ。
車に乗ると絢人がジッと私の顔を見てる事に嫌でも気づく。
あの後蒸しタオルと冷したタオルで目の腫れを和らげたけどそれでもまだ目の腫れは見ればすぐにわかるくらい腫れている。
それに絢人が気づかないはずがない。
「依良」
ほら、やっぱり気づかないはずがない。
「昨日は……ごめん」
「……え…?」
何か言われるだろうとは思っていてもまさか謝られるとは思ってなかった私は思わず間抜けな声を出してしまった。



