「テスト、よく出来たんだ?」
車に乗り込んですぐに絢人が言った。
「うん、絢人が教えてくれたおかげ。ありがとう」
「どういたしまして」
今日まで毎日みっちり勉強を見てもらった私はテスト前の不安が嘘だった様に今は自信に満ち溢れている。
「絢人が出るって言ってた問題全部でたし、本当に絢人様様だよ」
「でも頑張ったのは依良だよ」
そう言いながら絢人は甘い笑顔を見せてクシャクシャ、と私の頭を撫でた。
「ね、今日依良の家行っていい?」
「私の家…?」
普段は絢人の家に行く事が多いから珍しいと思ってたけどいいよ、と返事をした。
それを確認した前園さんは車を私の家の前に止めてくれて、絢人と私は家の中に入った。



