インナモラート 【完】



「……っ依良先輩まで!いきなりどうしたんですか?」


エミちゃん私の事知ってるんだ、って少し驚きだ。





「これ、エミちゃんのじゃないかなって」


そう言って絢人がシーグラスをエミちゃんに見せると……、



「あ、!そうですっ、それ私の……無くしたと思ってたのに…」



大事そうにそのシーグラスを受け取って嬉しそうに頬を染めた。







「大事なものなの?」


「友達と初めて旅行に行った時に買ったものなんです」


「そっか」


「はい!あの、拾ってくださってありがとうございました…!」



エミちゃんがそう言うと絢人が私の方を見た。




「それ拾ったの依良だからさ、お礼なら依良に言ってあげて」


「えっ…、」


「あの、拾ってくださってありがとうございました」


驚く私に嬉しそうにお礼を言ったエミちゃん。



「そんなお礼言われる事じゃないよ!でも、見つかって良かったね」


そう言って微笑むと「はい!」とエミちゃんが頷いた。





「じゃ、そろそろ戻るか」


「絢人先輩、依良先輩、ありがとうございました」



最後にエミちゃんはもう一度お礼を言ってくれた。