インナモラート 【完】






それからお昼を食べ終えて教室に向かっている時、




「ん?あれ何だろう?」



廊下の端に珍しい色をした石の様な物を見つけて拾った。




「どうしたの?」


「絢人、これ…」


拾った物を絢人に見せる。



「シーグラスじゃん」


「シーグラス…実物初めて見た…。綺麗……」



ガラス片等が海に揉まれて角が取れたりして出きるもの。


写真とかでは見たことあったけど実物は写真よりも幻想的で、これが自然と出来たものなんて信じられない。






「誰かの落とし物かな?」


こんなに綺麗なものを無くしちゃったらショックも大きいんじゃないだろうか。
それにこのシーグラスはストラップの様になっていて、大切にされてたんじゃないかな……。





「依良ちょっとそれ貸して」


絢人にそう言われて持っていたシーグラスを手渡すと絢人はそのシーグラスをよーく見た後、



「これエミちゃんのかもしれない」


と言った。