インナモラート 【完】



その日のお昼休み、いつも一緒にお昼を食べている栞が休みな為絢人と一緒にお昼を食べる事になった。



友達が栞と絢人しか居ないって訳じゃないけど何となく栞が居ない日は絢人と一緒に食べる事が当たり前になっていた。






「たまには中庭とか行く?」


「うん、お天気いいし気持ち良さそう」



絢人の提案に頷いて中庭でお昼を食べる事になった。





中庭にはベンチもあってここでお昼を食べてる人も少なくない。


私と絢人もベンチに座り私はお弁当を、絢人は購買で買った二つのパンを食べている。


ちなみに絢人の食べているパンはやきそばパンとクロワッサン。

変な組み合わせと思ったのは内緒だ。





「外で食べると気持ちいいね」


半ばピクニック気分でお弁当のおかずを頬張る私に「そうだね」と笑う絢人。


そんな絢人は15分もしない内に買ったやきそばパンとクロワッサンを食べ終えていて、ジーッと私の食べる姿を見ている。




「……そんな見られたら食べづらいよ」


「だってすることない」


「食べるの早すぎだし、違う所見ればいいじゃん」


「依良の食べてる顔、面白いんだもん」




今、絢人はなんて言った…?


食べてる“顔”が面白いって言った…?




「さいってい…!」