シュッ──。
「入ったぁ!」
みっちり二時間練習に付き合ってもらった私は10本に1、2本はゴールネットを揺らす事が出来るようになった。
私にしてはかなり上達した方だ。
「上手くなったね依良」
「遥くんのおかげだよ」
「依良が頑張ったからだよ」
「ふふ、ありがとう」
遥くんに褒めてもらえると嬉しいなぁ。
「1on1でもしてみる?」
ニヤニヤと笑っていると遥くんにそう言われた。
「1on1って、…遥くんと?」
「うん、三本先取でどう?」
遥くんと1on1なんて、結果は目に見えてる。
だけどせっかく上達したんだ、少しはそれを発揮したい。
「やる!でも手加減はなしでね」
「言ったね?」
意地悪く笑った遥くんと「全力でいくよ」と強気に意気込んだ私で対決が始まった。



