「すごいね、遥くん!」
「ありがとう。俺のシュートを見て何か気づいた事ある?」
「気づいた事?」
「そ、何でもいいよ」
遥くんに言われてさっきの遥くんのシュートをよく思い出してみる。
遥くんのシュート、綺麗だった。
吸い込まれる様にネットに向かったボール。
だけどそのボールを投げてる遥くんも綺麗だった……、ということは…。
「遥くんのシュートする姿勢が綺麗だった」
私は思った事を言った。すると遥くんはニコッと笑った。
「そう、依良のシュートが決まらない理由はシュートフォームに問題があるから」
「シュートフォーム…。どうすればいいの?」
シュートフォームに問題があると言われてもどうすればいいのか全くわからない。
そんな私に遥くんは優しく教えてくれた。
「依良は重心が前にかかり過ぎてる。それに力み過ぎて手首のスナップが効き過ぎてる。だからボールがネットまで届かなかったり変な方向に飛んで行っちゃうんだよ」
「なるほど」
「だから重心をもっと意識して背筋をもう少し伸ばして………、」
と、こんな感じにそれから遥くんはみっちり私にシュートのコツを教えてくれた。
中々シュートが入らなくても呆れずに教えてくれる遥くんに必死についていった。
遥くんのアドバイスは的確で、私はいつの間にか夢中で練習をしていた────。



