インナモラート 【完】










広い庭の一角のバスケコートにやって来た私と遥くん。

家にバスケコートがあるなんてさすがお金持ちだ。




「さ、始めようか」


「うん!………じゃあ、行くよ!」


腕捲りをして、私はまず始めに遥くんにシュートをして見せた。



だけど私の放ったボールは狙った軌道から外れて、とんでもない方向にいってしまった。

ネットに掠りもしなかった。






「………………ごめんね」


「謝る事じゃないよ、……うーん、そうだな」



情けなくて恥ずかしくて俯いていれば転がったボールを取りに行ってくれた遥くんがその場でトントン、ドリブルをすると、いきなりシュートを放った。





「………っ!」



遥くんが放ったボールは綺麗な放物線を描き、バシュッという音を立てて見事ゴールネットへと吸い込まれた。


あんないきなり、しかも一発でゴールを決めた遥くん。



「すごい遥くん!」


格好良すぎる。