そして午後の授業を終えて私と絢人は家についた。




「遥架様はリビングにいらっしゃいますよ」


出迎えてくれた榊原さんにそう教えてもらい絢人とリビングへと向かう。





「ただいまー」

「お邪魔します」


大きな扉を開けてリビングへと入ると真ん中の大きなソファーに遥くんが座っていて


「おかえり、いらっしゃい」


私と絢人に優しく笑ってくれた。





「お疲れさま」


パソコンでお仕事をしていたであろう遥くんにそう声をかけた絢人はお手伝いの人が淹れてくれた紅茶を一気に飲み干すとリビングを出ていこうとする。





「絢人、部屋行くの?」


「ん、依良はゆっくりしてってね」



呼び止めた私にニコリと笑った絢人はそのままリビングを出て行ってしまった。





リビングには私と遥くん二人きり。