「そう…」
私の話を聞いた絢人は目を伏せてそれだけを言った。
やめろとも、いいとも言わない。
それが絢人の優しさなんだと思う。
「じゃあ帰りはそのまま俺ん家行く?」
「うん、そうする」
「わかった」
軽く笑った絢人はそう言うと立ち上がり、友達の所へと行った。
「依良ー、一人にしてごめんね」
暫くすると栞が職員室から戻ってきて、二人でお昼を食べた。
「あ、栞っ、次体育だよ!」
「ん?…本当だ!着替えなくちゃだ!」
お昼を食べ終えた私と栞はそんな会話をしながら更衣室へと向かった。
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