『……っ、えっと…、』
緊張しないでと言ってくれた遥架くんに私も自己紹介をしなくちゃと思い、ママを見上げるとママが優しく笑ったのを見て、ママの後ろから体を出した。
『あ…、えっと…、花咲、依良…です』
緊張しながらもそう言うと男の子、遥架くんはふわりと優しく笑った。
『………っ』
その笑顔にドキドキして、緊張で真っ赤だった顔は更に赤くなった。
『俺は滝川絢人』
そんな私の耳に響いたもう一つの声。
その声の主は遥架くんの隣にいた遥架くんによく似てる男の子。
『俺の弟だよ』
私が不思議そうに見ていると遥架くんがそう教えてくれた。
弟だから似てるんだ……。
『花咲、依良です…』
絢人と言った男の子に頭をガバッと下げるとその男の子は『依良』と優しく微笑んで私の手を取りそのまま引き寄せた。
そして、
『よろしく、依良』
キラキラとした笑顔でそう私に言うと
『チュッ』
とリップ音を響かせて私の頬に口付けたのだった。



