遥くんから逃げた私は階段を下りると絢人の手を離して遥くん達の家を出た。 そして自分の家へ急いで帰るけれど、 「依良…」 何故か絢人は私の後をついてきて、 遂には私と一緒に私の家に入ってきて、私の部屋にまでついてきた。 「……………っ」 ベッドに座り、膝を抱えた私は自分の膝に顔を埋めた。 絢人が居るから泣きたくはないけど、涙がポロポロと落ちてくる。 「………うっ、っ…」 そんな私の横に座った絢人は、優しく私の頭を撫でてくれた。