インナモラート 【完】




「今日は遥架くんの誕生日じゃなかったの?」


「うん、だからプレゼント取りに来たの」


「そう。あ、お買い物行く所だったんだ…!依良、遥架くんにおめでとうって伝えておいてね、絢人くんそこら辺座っていいから、ゆっくりしていてね」


「はーい」


「ありがとうございます」




ママはそう言うと買い物に出掛けてしまった。







私はというと、キッチンに置いておいたプレゼント用のクッキーをラッピングし始める。




「それ、この前のクッキー?」


その様子を見ていた絢人が隣にきてラッピングされているクッキーを指さした。




「うん、美味しいって言ってくれたから」


そう、このクッキーは遥くんが美味しいって褒めてくれた抹茶のクッキー。



「俺はもっと甘いのが好き」


「絢人のじゃないよ」


甘党の絢人には好みじゃないのかもしれないけど、これは遥くんの為のプレゼントだもん…。


遥くん、喜んでくれるかな。



「喜んでくれるといいな」


「………うんっ!」


大きく頷くと絢人が私の頭をクシャッと一撫でした。