インナモラート 【完】



階段を上るとそこにはひろーい空間があり、ある種休憩スペースみたいになっていた。




「ここがいい場所?」



確かに豪華すぎる装飾品や絨毯やソファーがあるけれど、絢人が“いい場所”と言う程かな?



隣の絢人を見ると絢人は意味深に微笑んでさらに私の手を引く。






「どこ行くの?」


「すぐそこだよ」



そのまま絢人に手を引かれて奥まで進むと、大きなガラスの窓があって、窓と窓の間にはドアがある。

そのドアは左右に開かれていて、外にあるバルコニーへと繋がっている様だ。





「バルコニー…?」


「そう、おいで」




一歩先にバルコニーへと進んだ絢人に促されて私もバルコニーへと足を踏み入れた。









「わあっ…!」





バルコニーから見えた景色は、まるで宝石の様に輝くこの街の夜景だった。