インナモラート 【完】





「依良、ごめん少し待っててくれる?」




遥くん…、少しってどれくらい?

ちゃんと戻ってきてくれる?



そんな事ばかり浮かんでくる。


皐月さんが現れてから私、変だ。



だけど「嫌だよ」なんて言えない。




「うん、わかった」


そう言うと遥くんは複雑な表情で「ごめんね」と言って皐月さんと行ってしまった。







一人きりになってしまった。


隣にはまだ遥くんの温もりが感じられるのに…。




会場に戻ろうかな…、そうしよう。



私は会場へと戻る事にした。