「おとうさ、っこう呼ぶのにはまだ早いですね。
歩人さんからご招待頂いたんです」


「そうですか…」



「どうして遥架さんが招待してくれなかったんです?寂しいじゃないですか」



皐月さんと呼ばれた彼女は私とは反対側の遥くんの隣に腰を下ろした。



ドレスからスラリと伸びる長い足がまた更に大人の色気を醸し出す。





「会場に行っても見当たらないから探したらこんな所に居たんですね」



「…………まあ」




ニコニコと話しかける皐月さんは遥くんの腕に手を添えていて、胸のあたりがチクチク痛む。





二人きりだったのに、さっきまですごく幸せな時間だったのに…。


邪魔されたと思ってしまう私は心が狭いのかな。