遥くんがオーダーメイドしてくれたドレスを着れるってだけで嬉しいのに、
似合ってるって、
綺麗だよって、
世界中の誰よりも格好良い、
世界中の誰よりも大好きな遥くんに言われたら、
「嬉しすぎるよっ…」
これ以上の事ないじゃない。
もう私は嬉しさで涙目で、恥ずかしさで真っ赤で…
だけど泣いてしまったら遥くんが困るだろうから何とか涙を堪えるけど、
「ははっ、可愛い依良」
嬉しそうに笑って私を見つめる遥くんに涙は堪えきれなかった。
ポロポロと流れる涙、それが嬉し涙とわかっている遥くんは笑いながら私の涙をハンカチで拭ってくれる。



