そこには絢人より明るい茶色の髪の毛をいい感じに遊ばせた、背の高いいわゆるイケメンの男の人が立っていた。


柔らかいというより遊んでる雰囲気の彼。



どこかで会った事あるかなぁ…。




「あの…」


全く見覚えのない彼に失礼を承知で名前を聞こうとすると彼は


「初めまして、桜木徹です」


と丁寧に会釈をしながら挨拶してくれた。




やっぱり、初めましてだったんだ…!


モヤモヤした気持ちが晴れて私も


「花咲依良です」


と挨拶した。







「可愛らしい名前だね」


「は…、ありがとう、ございます…」


いきなりそんな事を言われて何て返せばいいのかわからずに曖昧に言うと桜木さんは笑った。