「やっと独り占めだね」
なんて誰に言ってるのかもわからない様な事を呟いた絢人はその甘い笑みを私に向ける。
「なんか食べる?」
「うん」
「じゃ、行こうか」
そう言って私を食事が振る舞われている場所まで誘導してくれる絢人。
遠目からでもわかる程、豪勢な食事が机に並んでいるのがわかる。
中にはシェフが居てその場で作ってくれる場所もあるみたい。
「いっぱい食べ物あるね」
「まあ、パーティーだしね」
そんな会話をしながら、食事が振る舞われている場所まで歩いている時だった。
「絢人さんっ!」
と言う声とともに、数人の女の子達が近づいてきたのは。



