「ダイヤモンドなんてつけられないですよ…」
半泣きになりながらお手伝いの人に言う。
「遥架様はプレゼントと仰っていたのでつけてください」
「プ…!?ひぇ~…」
もう私は言葉も出なかった。
そんな私をお手伝いさん達は微笑みながら見ていて、
「さ、出来上がりましたので絢人様をお呼びしますね」
と言って絢人を呼びに行ってしまった。
残ったお手伝いの人にお礼を言って絢人を待っていると、ガチャと扉が開く音がして絢人が部屋に入ってきた。
「絢人…」
部屋に入ってきた人物が絢人だと確認すると私は座っていた椅子から立ち上がった。