「俺ならもっと依良に似合うドレスを選べるけどね」


ドレスを嬉しそうに見てた私に絢人が言う。



「何言ってるの、これが一番だよ」


「はいはい、ほら時間無くなるから着替えて来いよ」


絢人は呆れた様に笑うと私の背を押してお手伝いさんへと私を押し付けた。





「じゃ、依良が着替え終わったら呼んでね」


そしてそう言うと部屋を出ていった。





「依良様、お着替えお手伝いさせていただきますね」


「こちらこそっ、よろしくお願いしますっ…」



部屋に残った10人程のお手伝いさんに頭を下げられて私も慌てて頭を下げた。






そしてドレスを着付けてもらい、ヘアメイクをしてもらった。




そして最後に…



「ネックレス…?」


「はい、遥架様からこれを付けてくれと。
ピンクダイヤモンドのネックレスです」


「ダッ、…た、高いですよね?」


ダイヤモンドなんてつけられないよ、と思いお手伝いの人に聞いてみるけど


「ふふ」


と意味深に微笑まれた。



その笑顔怖いよ…。