「依良のドレスは俺が用意するよ」
パーティー楽しみだなあなんて思っていると遥くんが言った言葉に驚いた。
「い、いいよ!毎年用意してもらってるし、去年のあるし…」
毎年遥くんは私にドレスをプレゼントしてくれてる。
だから遥くんの気持ちはすごく嬉しいけど、申し訳ないとも思ってしまう。
「遠慮しなくていいよ」
「でも……」
「俺が依良に選んであげたいの」
「う……、」
「ダメ?」
遥くんにダメ?なんて首を傾げられたらダメなんて言える訳ない。
「お金…」
「そんな心配いらないよ」
「…………安いのでいいからね」
「依良が着るドレスなんだから最上級のものにするよ」
「そんなっ、悪いよ…」
「そうしないと依良に相応しくないでしょ?」
遥くんは私を何だと思ってるんだ…。