玄関を出ると広い庭に大きな門へと繋がる広い道。
その道を通って門を潜るとやっと遥くんの家の敷地を出た事になる。
空を見上げるともうすっかり暗くなった空にたくさんの星が輝いていた。
「依良、明日も学校が終わったらおいで」
遥くんの家の塀に沿うように二人で並んで歩く。
「遥くん忙しくないの?」
こうして誘ってくれるのは嬉しいけど、忙しい遥くんの負担にだけはなりたくない。
「言っただろ?仕事も一段落ついた。それに依良に傍にいてほしいんだよ」
「………っ」
甘さを含んだ瞳に見つめられそんな事言われたら、赤くならない訳がない。
頬を染めて俯いた私に「依良は可愛いね」なんて言う遥くんは私が遥くんを好きだから赤くなってる事に気づいているんだろうか?
きっと気づいていないんだろうな。
ただ私がそう言う言葉に照れてるだけだと思ってるんだ。
チクッと傷んだ胸を誤魔化すように笑った。
「なら明日も行っていい?」
「もちろん」
きっと明日は学校だから絢人に連れてこられるだろうけど遥くんに会えるなら楽しみだ。



