「依良、シャンプー変えた?」
遥くんがあんまりにも不思議そうに私を見るから何かと思えば…
「うん、変えたよ…?」
そんな事かと、肩の力が抜けた。
「なんかいつもと違う香りがすると思ったら」
「嫌だった?臭いかな?」
今まで使っていたものじゃなくてママが安売りで買ってきたものに変えたから臭いと思われたんだとしたら嫌だな。
そう思って髪の毛を一掬いしてクンクンと嗅いでいると
「臭くないよ」
と遥くんの笑う声がした。
「これもいい匂い」
「………っ」
そう言いながら私の髪の毛に顔を寄せる遥くん。
匂いを嗅がれるし、遥くんは近いしで恥ずかしいよ…。
「遥くん、」
「でもこれより前の方が好き」
「……っ」
「甘い香りで依良って感じがした」
髪の毛に顔を寄せながら、耳元で紡がれた遥くんの言葉。
ドキドキして心臓がおかしくなりそうだ。



