「いいよ、遥くん」
そう言って手を横に振るけれどそれは何の意味ももたない。
「もう暗いし危ないだろ?ほら行くよ」
そう言って遥くんは扉のある方へと歩いていく。
遥くんと私の家は歩いて10分程度。
遥くんの家はとても大きいから10分もかかるけど実際は三軒先なだけ。
だからこうして送ってもらうなんて気が引けるけどいつも遥くんは私を家まで送り届けてくれる。
迷惑じゃないかな?とも思うけどその分遥くんと居られる時間が増えるから嬉しくもある。
「待って、遥くん…!」
扉を通り抜け玄関へと歩みを進める遥くんの隣に走って行けばふわりと優しく笑いかけられた。
そんな優しくて甘い遥くんが大好きだ。



