「…え?もしかして…」


「すごい…予想以上…」


「ね、ここまでとはさすがに思わなかった…」


もしかして…何?


何が予想以上なの…?


何か今日一日で私のコミュニケーション能力のなさが…


「すごいですね、はるなさん。」


ゆうにぃの言葉で現実に戻る。


「すごいって…何が…?」

ゆうにぃ、私にも分かるように一から説明してほしい…


「ああ、それは「待て、祐介。俺が話す。」


雅が、ゆうにぃの言葉を遮って言う。


そして、私と目を合わせられるように、私の体を少し離した。


「はるな、俺の過去を聞いてくれないか…?」


私は、話の流れがよく分からなかったけれど、今までとは違う雅の真剣な目に、反射的に首を縦に振った。


雅は、一瞬微笑むと


「ありがとな、はるな。」


と言って、私の頭を撫でた。




あれ?何でだろう…?


一瞬、胸がキュッなったような気がした。





私がこの想いを自覚するのは、まだ少し先の話…


だけど、後から想えば、会った瞬間から雅に惹かれていたのかもしれない…