「い、嫌…私、みんな以外の人とは会わないもん…」


私は、今朝のこともあって、みんな以外の人と会うことが余計に怖くなっていた。


人見知りをほんの少しでも改善するために学校に来たはずが、むしろ、悪化してしまったのだ。


みんなのそばにいれるから、学校には絶対行くけど、教室に行くことはとっくに諦めていた。


「…はるな、私達は知っているよ。学校に行くことで、ほんの少しでも人見知りを直したいってはるなが思ってたこと。」


「だけど、今朝の出来事で、私達以外の人が余計に怖くなったことも。」


…うん、知ってるよ。


私が何も言わなくても、みんなは私の思ってること、いつも分かってくれるから。


「…だから、無理強いはしない。でも、私達みんなの意見は一致してるの。」


「二人なら、はるなと仲良くなれるって。」


「…だから、会うだけ会ってみない?怖かったら、私達が抱きしめてあげるから。」